伊旺レビュ

小説、映画、漫画、音楽、ドラマ、アニメ、なんでもレビュー。

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Author:伊旺(いお)
話好きが昂じてこんな多趣味に。
各ジャンルによって★の重さが変わります。

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パプリカ

B000O58V8Oパプリカ
筒井康隆 今敏 林原めぐみ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2007-05-23

by G-Tools

★★★
(医療研究所、夢、DCミニ、事件、美人セラピスト、夢探偵“パプリカ”)


病んだオモチャ帝国という印象。
夢を渡り歩いて事件を解決していくのが大筋で、
その背景には人間の「妄執」と「希望」が混泥している。

オモチャというところから、
子供も対象としたアニメなのかと思ったが、
これは完全に大人に向けたアニメだ。
大人の持っている闇をさらけ出し、
それをどうにか希望へと変えていっているような。

最初はサイバー的なところから、
甲殻機動隊のようなものかと想像したが、
ちょっと印象が違う。
甲殻機動隊が切れ味のよいカクテルやスカッシュなら、
パプリカはミルクを入れたてで混濁し続けるコーヒーという感じ。
その世界に飲まれてしまう。

アニメとしては凄い出来なので、そういうのに興味のある人にお勧め。


・どうも描写が馴染めないというか、胸焼けするなぁ。
はっきり言うと、気持ち悪いと思ってしまう。
これは、現実に基づいたと思い込んでいる「男性の夢」ではないか。

B型の彼氏

B000F3NUTAB型の彼氏 スタンダード・エディション
イ・ドンゴン チェ・ソグォン ハン・ジヘ
角川エンタテインメント 2006-06-09

by G-Tools

★★☆
(わがまま、B型男、ラブストーリー、純粋な女子大生、恋、身勝手な行動)


血液型は関係ない、といいつつもなんとなくその情報に左右されがち。
それが実際のところだろうか。
でも、この映画を見終わると、血液型というよりその人の性格という気もしてくる。

放蕩者を演じさせるとなぜかしっくりくるイ・ドンゴンが演じているのがいい。

こういう男性って意外と多いのかも?

ブラザーズ・グリム

B000FA4WKYブラザーズ・グリム (HD-DVD)
マット・デイモン
ハピネット・ピクチャーズ 2006-07-28

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★★★☆
(グリム兄弟、ファンタジー、19世紀初め、フランス、悪魔、グリム作品が物語のキーワード、“怖い”童話の世界、恐怖と幻想的な美しさが、手触り感、古めかしさ、独特のテイスト)

グリム兄弟のパラレルと思えば、結構楽しめる。
「重さ」と「軽さ」両方巧い具合に合わさっている、エンタメ童話。

最初は軽さ続きだったけど、終盤に近づくにつれ面白くなる。
グリム童話って元々シュールらしかったから、この演出は原作通りと言うことなのかな。
ポップなノリより、こちらの方がよい。


プライドと偏見

B000HT2N4Kプライドと偏見
キーラ・ナイトレイ ジェーン・オースティン ジョー・ライト
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-11-30

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18世紀の終わり。イギリスの田舎町の豪邸に金持ちの独身男性ヒングリ-が越してきた。女性に相続権のない時代ゆえ、お金持ちの男性との結婚は女の花道。そんな中、舞踏会が開かれ、ベネット家の五姉妹の長女ジェーンとヒングリーの間には恋が芽生える。そして次女エリザベスは、ヒングリーの友人ダーシーのプライドの高さに反感を持ちつつも、次第に彼の存在が気になっていく…。

◆綺麗
キーラ・ナイトレイに惚れ惚れします。
気の強い次女の役柄を演じ、プライドの塊であるダーシーに寄りかかるでもないその気高さがすごい。
何より、その性質にキーラの瞳や立ち姿が合っていると思います。
女性がまだ男性より劣っていると見られる時代。
その中でも、自分の信念はちゃんと持ち続ける彼女。
現代の女性から見ると、普通かもしれませんが、この時代では葛藤もあったでしょう。


◆女性の幸せとは
人それぞれです。
結婚して家庭を持つこと、と答えるものもいれば、
夢を持ち、それに突き進むことと答えるものもいます。
本当に、人それぞれ。
後悔しない生き方を、精一杯生きればいいのだと思います。
時には迷い、そして何とか解決へ導き。
この映画は、男性よりも女性が見ると共感できる部分が多々あるのではないでしょうか。
しかし、息もつかせぬ展開で、飽きることはないので一度男性が見てみるのもいいかもしれません。

春の雪

B000BNCZWM春の雪
妻夫木聡 三島由紀夫 行定勲
東宝 2006-04-28

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三島由紀夫「豊饒の海」4部作の1巻目を、初の映画化。行定勲監督の下、妻夫木聡、竹内結子という魅力的な共演が実現した。大正初期を舞台に、栄華を誇る侯爵家の若き子息、松枝清顕と、没落の気配を見せ始めた伯爵家の令嬢、綾倉聡子の悲恋を描く。宮家の王子から求婚を受けた聡子が、それでも清顕と関係を持ってしまい、取り返しのつかない運命をたどることになる。

悲恋です。
妻夫木聡、竹内結子がはまり役のようで、違和感はありませんでした。
私は原作を知りません。だから原作との対比などはできませんが、作品中に出てくるその時代の物、人などがすごく豪華で、かつ時代背景を知るのに十分役立っていたと思います。
何より綺麗だった。

さて。
物語についてなのですが、松枝清顕は若い恋心、綾倉聡子は包み込むような愛情、という年の離れた恋という感じがします。
松枝清顕がすべてに気づいたときには、遅かった。
青春期の彼が迷いながらも、最後道を見つけるのは、物悲しくもあり、感動でもあります。
そこはかとなく仏教感が流れていて、出家とはこういうものなんだと、ちらりと解った気になりました(笑)。

ファンにとっては嬉しい映画じゃないでしょうか?