三島由紀夫「豊饒の海」4部作の1巻目を、初の映画化。行定勲監督の下、妻夫木聡、竹内結子という魅力的な共演が実現した。大正初期を舞台に、栄華を誇る侯爵家の若き子息、松枝清顕と、没落の気配を見せ始めた伯爵家の令嬢、綾倉聡子の悲恋を描く。宮家の王子から求婚を受けた聡子が、それでも清顕と関係を持ってしまい、取り返しのつかない運命をたどることになる。悲恋です。
妻夫木聡、竹内結子がはまり役のようで、違和感はありませんでした。
私は原作を知りません。だから原作との対比などはできませんが、作品中に出てくるその時代の物、人などがすごく豪華で、かつ時代背景を知るのに十分役立っていたと思います。
何より綺麗だった。
さて。
物語についてなのですが、松枝清顕は若い恋心、綾倉聡子は包み込むような愛情、という年の離れた恋という感じがします。
松枝清顕がすべてに気づいたときには、遅かった。
青春期の彼が迷いながらも、最後道を見つけるのは、物悲しくもあり、感動でもあります。
そこはかとなく仏教感が流れていて、出家とはこういうものなんだと、ちらりと解った気になりました(笑)。
ファンにとっては嬉しい映画じゃないでしょうか?