★★★☆
(死なない研究、“殺し名”第一位の「匂宮」、新青春エンタ)存在理由。
存在証明。
そんな、もののために。
そんな、くだらないもののために。
それじゃあ、まるで――
ぼくと、一緒だ。
(p.447上)◆総じて
突っ込みたくなるところが多数出てきたが、いーちゃんがやっと感情を表に出してきた巻。
ラスボスも出現。
いーちゃんと狐面との因縁や、玖渚友との話の決着はどうするのかとか、今後の展開が気になる。
時々思うが、いーちゃんって女の子じゃないよね。なわけないか。
◆不死
遺伝子に組み込まれた細胞は年を重ねるにつれ死滅していく。
それは逃れられな事実。そういう風に人間は創られている。創造されている?
テロメアがある以上、それは長くとも短くとも死の瞬間があるという証明だ。
しかし、今回は「不死身の少女」が出てくる。
彼女は本当に不死身。突然変異の種。生殖能力はなし。
でも、今回の話にはあまり関係なかった。
◆匂宮
やはり、今回は匂宮(におうのみや)兄妹が主だ。
完全な敵方となるわけでもなく、でもその生き様は少し共感できて。
いーちゃんに比べれば匂宮は直進型で、わかりやすい生き方をしている。
いーちゃん。彼は、今もなおもがき続けている。
自分をどうにかしたくて、でも生きたくて、といった混沌。
最後には決着をつけるのか。
◆世界
あと、西東天は自分を「物語の外側」の存在といっていたが、その定義は、玖渚友の解説のような世界(普通・財力・政治力・戦闘力)の外、といった意味だろうか。
それともまさか、この世界そのものの外ではないだろうな。