★★★☆
(死線の蒼、玖渚友、兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)、研究所、救出、戦慄)だけれどこのとき、確実にスイッチがはいったのだ。この僕と、この玖渚友との、遅すぎた始まりを告げるスイッチが、六年越しにオンになった。
(上巻p.244上)明らかにしない部分があるため、さらっと読んだだけでは全体を見通すことは難しかった。
個人的には今までの中で一番読解力がいる巻ではないかと。
でも、こういう手法の方が個人的には好き。
◆仲間(チーム)
玖渚友が結成し解散したチーム。
その元チームの兎吊木垓輔がでてくるから、語られなかった玖渚友の過去がちょろっと出てくる。
この人たちの話もいつか出てくるのかな。
◆兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)
何を考えているのかわからない印象。
でも、4作目・サイコロジカルで初めて出てきた登場人物たちの中では、一番好きでもある。
天才は10代、20代でその才能を発揮し、30代ではその過渡期ということになっているが、彼にそれが当てはまるのか、読後思ってしまった。
天才はどこまで行っても天才?
ていか天才言ってると違和感出てきた。
◆好き、嫌い
「玖渚友は好きか?」と問われると「ちがう」と即答。
なのに、「友、好きだよ」とは彼女に言う。
「玖渚友は嫌いか?」と問われると無言で返す。
なのに、自分の中では答えがなかったり。
いーちゃんはやはり問題解決の途中なのかと思ったが、ふと考えると彼は春日井春日のように「答えを出さない」主義だった。
つまり、好きだろうが嫌いだろうが、玖渚友とは一緒にいる、ということでいいのだろうか?
それとも、彼女に関することは、違う彼女を知ってからということになるのか。
◆始まりの終わり
私は読んでいる一瞬、作者はこの巻で終わらそうとしているのでは、と思ってしまった。
いままであやふやにしてたものが見えてきた気がして、一足飛びに解決へと向かうのか、と。
でも、どうやら問題提起がなされただけ。
これからが本番なのだろう。
しっかしいーちゃんと哀川潤との関係って何なのだろう……。
ううむ。