伊旺レビュ

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Author:伊旺(いお)
話好きが昂じてこんな多趣味に。
各ジャンルによって★の重さが変わります。

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プライドと偏見

B000HT2N4Kプライドと偏見
キーラ・ナイトレイ ジェーン・オースティン ジョー・ライト
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2006-11-30

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18世紀の終わり。イギリスの田舎町の豪邸に金持ちの独身男性ヒングリ-が越してきた。女性に相続権のない時代ゆえ、お金持ちの男性との結婚は女の花道。そんな中、舞踏会が開かれ、ベネット家の五姉妹の長女ジェーンとヒングリーの間には恋が芽生える。そして次女エリザベスは、ヒングリーの友人ダーシーのプライドの高さに反感を持ちつつも、次第に彼の存在が気になっていく…。

◆綺麗
キーラ・ナイトレイに惚れ惚れします。
気の強い次女の役柄を演じ、プライドの塊であるダーシーに寄りかかるでもないその気高さがすごい。
何より、その性質にキーラの瞳や立ち姿が合っていると思います。
女性がまだ男性より劣っていると見られる時代。
その中でも、自分の信念はちゃんと持ち続ける彼女。
現代の女性から見ると、普通かもしれませんが、この時代では葛藤もあったでしょう。


◆女性の幸せとは
人それぞれです。
結婚して家庭を持つこと、と答えるものもいれば、
夢を持ち、それに突き進むことと答えるものもいます。
本当に、人それぞれ。
後悔しない生き方を、精一杯生きればいいのだと思います。
時には迷い、そして何とか解決へ導き。
この映画は、男性よりも女性が見ると共感できる部分が多々あるのではないでしょうか。
しかし、息もつかせぬ展開で、飽きることはないので一度男性が見てみるのもいいかもしれません。

春の雪

B000BNCZWM春の雪
妻夫木聡 三島由紀夫 行定勲
東宝 2006-04-28

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三島由紀夫「豊饒の海」4部作の1巻目を、初の映画化。行定勲監督の下、妻夫木聡、竹内結子という魅力的な共演が実現した。大正初期を舞台に、栄華を誇る侯爵家の若き子息、松枝清顕と、没落の気配を見せ始めた伯爵家の令嬢、綾倉聡子の悲恋を描く。宮家の王子から求婚を受けた聡子が、それでも清顕と関係を持ってしまい、取り返しのつかない運命をたどることになる。

悲恋です。
妻夫木聡、竹内結子がはまり役のようで、違和感はありませんでした。
私は原作を知りません。だから原作との対比などはできませんが、作品中に出てくるその時代の物、人などがすごく豪華で、かつ時代背景を知るのに十分役立っていたと思います。
何より綺麗だった。

さて。
物語についてなのですが、松枝清顕は若い恋心、綾倉聡子は包み込むような愛情、という年の離れた恋という感じがします。
松枝清顕がすべてに気づいたときには、遅かった。
青春期の彼が迷いながらも、最後道を見つけるのは、物悲しくもあり、感動でもあります。
そこはかとなく仏教感が流れていて、出家とはこういうものなんだと、ちらりと解った気になりました(笑)。

ファンにとっては嬉しい映画じゃないでしょうか?

WORKING!!〈2〉

475751705XWORKING!! 2 (2)
高津 カリノ
スクウェア・エニックス 2006-06-24

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★★★
(※累計500万HITを誇る日本一の4コマWEBサイト、ファミレス、バイト、4コマ)


WORKING!!〈1〉も読了。

びっくりしました。いつの間に出版されてたんですか……
ネットサーフィンする内にうろんなページを見つけて、暇を見て読んでいたんですが、すごーい!
おめでとうございます。

やはりシニカルに笑えますね。
わはは!というより、くくく……という感じです。
多分、こういうことある、という同感を抱く人もいるのでは。
個性的なキャラクターたちをとりまく様々なストーリー。
ネットで読んだことあるという人にとっても、また新しいものとなっているので、読んでみてはどうでしょう。

鉄コン筋クリート〈1〉

4091847315鉄コン筋クリート (1)
松本 大洋
小学館 1994-03

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★★☆
(※子供、ヤクザ、刑事、東大卒、ネコ、学校、暴力、クスリ、住民票、青森、子供の城)


人間が葛藤する心を描き出す、宝町ストーリー。

すごく描き込んでますね。
最初はそれが辛かったのですが、それほど味が出ているというか。
もちろん、ストーリーはしっかりしているというか、読み込み度合いによって色んな見え方がするというか。
悪ガキが少年期から青年期、または大人になるための時に、通過する命題を多く含んでいる気が。
ただ、私から見るに、一巻の時点でそれは男性に向けているもののような気がするので、これからどうなるか楽しみですね。

映画化されています。
そちらを見ても、よいかも。

銀魂〈12〉

4088740408銀魂 (第12巻)
空知 英秋
集英社 2006-04-04

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★★★☆
(※対戦艦用機械機動兵器「紅桜」、クーデター、高杉、クリスマス、アイドル一日真選組局長、鍋将軍、雪祭り)


銀魂〈11〉も読了。
(※桂、辻斬り騒動、電車侍の恋、快速な女、さっちゃんの熱烈看病)

「…始まりはみんな同じだった
 なのに
 随分と遠くへ離れてしまったものだな」


これだけぎっしり、ギャグとシリアスとシモネタが詰まった少年誌はないと思う。

思う存分笑い転げさせていただきました。

今回は、11巻から続いている高杉たちとの決着がつきます。
一種パラレルな幕末という設定で進んでいる銀魂。
松陽先生という人物が登場しました。ということは有名なあの塾出身と言うことかな?
銀さん絶対授業真面目に聞いてなかっただろう!

銀魂は、大人にとってはシニカルな部分が笑える。
心の中にまだある「子供」の部分と、「大人」としての常識がない交ぜになって、笑ってしまう。
子供にとってはどうなのでしょう。子供は大人が思うより物事を考えている、といいますが、それなりに教訓が見え隠れするこの漫画をみて、糧にするのも面白い。
ただ、鵜呑みにするのだけは禁物ですけど(笑)。


荒川アンダーザブリッジ〈3〉

4757516835荒川アンダーザブリッジ 3 (3)
中村 光
スクウェア・エニックス 2006-05-25

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★★☆
(※下町電波系、荒川の河川敷、不思議な人々、笑い、感動、人間物語、若き奇才!中村光、不条理ギャグマンガ好きな方にオススメ)


荒川アンダーザブリッジ〈1〉
荒川アンダーザブリッジ〈2〉
も一緒に読了。

僕は目が眩む
世界はこんなにも
色とりどりの奇跡にあふれている


不思議ストーリー。ギャグがいい感じに彼らの雰囲気に合っています。
最初は読むのをやめても読み続けてもいいような、普通の感覚だったのですが、カラーを見て、もっと違う意味をくみ取ってもいいのかも……と思い直しました。
二巻を見始めて、やはりこの人たちギャグだ、と改めましたが(笑)。早。

彼らが何かを抱え生活しようとも、彼らの心意気はすごい。
不思議ワールドですね。


XXXHOLiC〈8〉

4063721280×××HOLiC (8)
CLAMP
講談社 2006-02-17

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◆右目
失われていた四月一日の右目。
今回その行方というか、誰が持っているかがわかります。
簡単には戻ってこない、とは思ってたけれど、こんな結末になろうとは……。でも、このことは四月一日に自分のことを考えさせる景気になったのではないでしょうか。
改めて百目木の重要性が身にしみてきました。
四月一日には、百目鬼が必要だよ。


◆百目鬼
いまいち何を考えているかわかりません。
でも、あの状況で四月一日のことを心配して(?)侑子さんのところへ行くということは、少しなりとも気にかけている証拠。
加えて、何でわかるんだという疑念も沸き起こってくるのですが、それは、かれが四月一日を注視しているからなのか、彼自身の能力によるものなのか。
結構この二人って、切って切り離せないもののような気がします。
今回のことでそれは確実になったわけですけれど。


◆四月一日の今後の課題
確かに。
無意識に自分をないがしろにする部分はあったのかもしれません。
そういう傾向を持つ人間はいるけれど、四月一日の場合は自分の今までの経験というか、過去が関係しているのかも。
頑張る子だけど、なぜか空回っているときもあるし(笑)……
普通に男子かな、と思っていても、覚醒していなさそうだし。
今回のことで考える課題を見つけたので、侑子さんの手の元、成長していってください。

犬夜叉〈46〉

4091205585犬夜叉 (46)
高橋 留美子
小学館 2006-07-18

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戦後時代、宝玉・四魂の玉のかけらをめぐって、犬夜叉たちが宿敵・奈落と闘い続けている。
犬夜叉は、奈落と、その心臓たる赤子が作った鎧・魍魎丸を倒すべく、仙人・妖霊大聖を訪れ、修業の後、竜鱗の鉄砕牙の極意を得る。
一方、本格的に動き始めた奈落は本体と心臓の関係に決着をつけるため魍魎丸と対峙し、一体化に成功。
しかし奈落が魍魎丸から自分の心臓・赤子を吸いだした刹那、弥勒が決死覚悟の風穴で奈落を追い詰める。
結局倒せず、逆に瘴気の傷を負った弥勒の前途に一抹の不安が……!?


◆弥勒の風穴
確かに、タイミングとしてははずしてません。
奈落と赤子が一体化した今、それが完全体と思っている弥勒にとっては、滅する絶好のチャンスだったのでしょう。
でも、奈落の瘴気がそれを阻んだ。
しかも、弥勒の風穴は奈落いてこその代物だと思うのですが、それはどうなるのでしょう。
奈落が消滅すれば風穴も消え、弥勒が風穴に飲み込まれる危険性も去るのかな。
兎も角も、これ以上風穴を使い続ければ飲み込まれるのは必須。
これから最終決戦となるにつれ、彼に死ぬという役割が来なければいいと、切に願います。


◆奈落の選択
一旦は離した「人間の心」である、鬼蜘蛛。
それを取り戻すことを選択する奈落。
これで、本当に彼はある意味完全体となったわけです。
あとは、若干二名分身がいるだけ、でしょうか。
桔梗の聖なる気に対抗するために取り込んだ鬼蜘蛛の意識ですが、
これが最後の勝敗を決めるものにもなりそうです。


◆かごめと桔梗
犬夜叉をめぐっての女性の想い。
かごめはこの頃影が薄かったのですが、最終決戦に近づいてきたためか、今までの問題も含め焦点が当てられてきました。
私は、桔梗は犬夜叉を好きだと思いますが、添い遂げたい、奪いたいという感情はないように思います。
今は奈落を倒せればいい、と。
かごめも、犬夜叉を好きだけれど、彼女自身が闇を打ち払う精神をしているので、そんな陰険なことにもならないし。
ああ、やはりどう見てもふらふらしてる犬夜叉が憎くなってしまいます(笑)。
おすわりって言ってしまいそう。

キス&ネバークライ〈1〉

4063406059キス&ネバークライ 1 (1)
小川 彌生
講談社 2006-08-11

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アメリカに住む少女・黒城みちるは、幼い頃から母にフィギュアスケートを習っていた。シングルスケーターとして育てられていた彼女の憧れは、アイスダンス。ハーフの少年・礼音と友達になり、ふたりでアイスダンスを習い始めるのだが……。ラブコメ!? スポ根!? ミステリー!? 小川彌生の新境地。

きみはペットの作者、小川彌生さんの最新作。
フィギュアスケートを題材にしたもので、
小さい頃のある日から心の安定が崩れてしまった少女を主人公とし、
ほんのりミステリー色のあるストーリーとなっています。

彼女が子供の頃に友人となった礼音との恋の行方や、
少しずつ心を開いてきた晶との関係も気になるところ。

でも、一番気になるのは、あの日彼女が見たもの。
それに加え、新しい父と彼女との関係。

今の不安定な彼女を作るきっかけとなったもののヒントはそこらに散らばっていそうなので、これからいろいろと話が展開していく中でみつけられたらなあ、と思います。

ひとまず、もちょっとみちるが人間性をとりもどせたらいいのにな。

そういえば、きみはペットでのあの人も登場しますので、前作を見た方はちらっと確認してみてください。

セーラー服にお願い!〈3〉

4592182537セーラー服にお願い! 3 (3)
田中 メカ
白泉社 2006-02-04

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仙泉郷での急接近があって以来、少しずつシシに惹かれ始める雛菊。二人の距離が近づくと同時にシシの記憶もよみがえり始め、雛菊は彼の過去に向き合おうと決意!! そんな中、雛菊の祖父が経営するアパートに住む少年・テツが筒全一人で松本家を訪れるが――!? 待望の第3巻!!

◆過去
明かされ行く過去。
前の巻から、シシが少しずつ過去の記憶を取り戻しています。
それと関連して、彼が本当は狛犬ではなく人間だったころの記憶も思い出し、ひいては「約束」まで見つめなおしていくことになります。

ここで気になるのが、登場人物たちの立ち位置。
シシは過去、何かを神様と約束したのでしょう。
そのシシの、前の狛犬は神様に殺されたといっていたけれど、実は女性だったりしたら面白いのにと思います。
あと、神様は、好きな人と添い遂げることができない、と嘆いてましたから、そこら辺に「約束」の根本があるのでは。
すこーし怖いのが、コマと九尾の出方。
この二人は、味方となりながらも、自分の信念のまま貫いていきそうで怖い。
敵対することにならなければ良いけれど……

金色のコルダ〈7〉

4592180771金色のコルダ (7)
呉 由姫 ルビー・パーティー
白泉社 2006-10-05

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魔法に頼る自分に罪悪感を感じる香穂子。一方、月森にも、香穂子がリリのヴァイオリン意外弾けないことを気付かれてしまう! 追い詰められた香穂子は、そして学内コンクール、第3セクションの行方は!? 必見の特別編2編併録!! 大人気メロディアス舞台、第7巻。

◆迷い
前巻から出てきていた、香穂子のヴァイオン問題。
月森にもリリからもらったヴァイオリン意外弾けないところを見られてしまい、ますます追い詰められる結果となります。
でも、これはもしかしたらいい契機、または過渡期なのかもしれません。
このままヴァイオリンまかせで楽しくやっていくよりも、
好きになったことを改めて感じさせてくれるほうが、香穂子がんばれ!!という感じに応援したくなります。
だって、結局のところ香穂子はヴァイオリンが好きだから。
それが変わりないことが何よりの収穫です。

◆寿命
いつか来ることでしたが、このタイミングで来ました。
ヴァイオリンの寿命。
そもそも香穂子はこのヴァイオリンしか弾けない。
けれど、まだセレクションが残っている以上、これが事実上最後の演奏となるなら、このあとは棄権となってしまうんですよね。
そりゃあ、新しいヴァイオリンを用意すればいい話なのかも知れないけれど、この巻ではリリはそのことについて詳しく話してないので、先がすごく気になります。

金色のコルダ〈6〉

4592180763金色のコルダ (6)
呉 由姫 ルビー・パーティー
白泉社 2006-05-02

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強引に香穂子に恋人役を演じさせる柚木! なりゆきを心配したほかの男子4人の助けや柚木の祖母の帰宅で、お芝居の行方は!? 一方、火原は自分の想いを……!? そして魔法に頼る自分に、罪悪感を感じ始めた香穂子は……!? 男子5人の楽屋裏話&土浦の想いを描いた特別編も注目!!

◆柚木先輩だってこれからじゃないですか
家柄というものは、それは重要なものなんでしょう。
やはり、守りたいという想いとともに、足枷ともなるもの。
柚木先輩はそんな自分をあきらめつつ、でも心の奥底ではまだあがいている感じがすごくいいです。
だって、それでこそ人間だし、それでこその腹黒大王ですし。
香穂子の言葉で少しでも変わると面白いですよね。

◆火原の気持ち
あやふやなまま続けていくかと思いきや、ここでずばりと気づかせてくれました。
前々から火原はわかりやすいほど香穂子を意識してますしね。
若干二人ほど伏兵がいて、あとの二人は微妙な感じですが、そちらも今後気づかせてくれるのか……。
ネオロマの漫画って、最後誰かと結ばれたりするのでしょうか?
結構楽しみにしてみてたりして。

◆バイオリン
自分の力で弾きたい。と思うようになる香穂子。
彼女がちゃんとバイオリンを弾くということについて考えてきた証拠です。
練習はちゃんとしていても、やはりあのバイオリンでしか弾けないというのは、存外辛いことのようで。
ここはやはりファンタジー要素が入るんでしょうか……皆に話しても信じてもらえないよなあ。というか、話したくないよね。
ちょっとバレたかな? という危機はありましたが、また一歩香穂子自身が成長した話でした。

ピアノの森〈12〉

406372509Xピアノの森―The perfect world of KAI (12)
一色 まこと
講談社 2006-04-21

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ショパン・コンクールへ!!! 5年に一度ワルシャワで開催される世界最高峰のピアノコンクールへ一ノ瀬海出陣。

◆M響
コンクール結果が発表され、ひいてはカイの結果も明らかに。
結果を審議するに当たって、"規範を逸している者"が審査対象として見られるのは難しい。
それでも、審査員達も音楽に携わってきた方たちなわけで、
今回の賞の特徴ともあいまって、この結果になったようです。
個人的には、やったよ認められたよ海(カイ)! と思いましたが(笑)。
これは第一歩ですね。


◆ジャン=ジャック・セローとショパン・コンテスト
さて、殴り込みをかけるようですね(え?)。
というのはあながち語弊でもなく、海の言うとおり阿字野先生も一緒に参加するという形を考えると結構面白そう。
ジャンも快く引き受けてくれそうだし。


◆海VS修平の図式
ショパン・コンクールの予選が始まり、修平が逃げることをやめた今、
再び二人の対決が近づいてきます。
今回修平が表面上は平静な感じで海との対決を意識しているのに対し、
海のほうは戸惑っているみたいです。
確かに友人としか思ってなさそうですしね……二人の本当の対決は、海が修平のことをライバルと認めたときなのでしょうか。
ぱっと見は天才型VS努力型という図式。
努力家は天才に言いようのない敗北感とともに、奥底の憧れを感じるものだと思います。
よく出てくるこの図式ですが、私個人の感想としては、こういった両者が友情を育んでいく姿を見てみたい、というのもあるので、この後期待です。

フルーツバスケット〈21〉

4592184017フルーツバスケット (21)
高屋 奈月
白泉社 2006-09-19

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ついに想いをぶつけた透に、夾は母親を見殺しにした過去を告白する。自分を許せない夾はその場を立ち去り、偶然居合わせた由希が後を追うが……? 一方、一人残された透の元に、と慊人が紅野を襲った刃を手に現れる!! 夾は再び同じ過ちを繰り返してしまうのか――!?

うわあ。
これぞフルーツバスケット……はたまた高屋奈月さん、です。

人の心に降り積もっていく闇。
この世には自分ひとりなのではないか。
今ここにいる自分を、世の中の人間は気づきもしないのではないか。
ふと不安になる心。

誰にもあるその不安。
でも、だからこそ、透の存在は十二支の皆にとって温かさを伴ったものでもあり、
何かを変えた存在でもあるわけです。

その透にも、葛藤があることをこの巻では如実に表してくれました。
それでも透は透。
どんなに自分が汚いといっても、奥底の彼女はやはり温かみのある女性でした。

アキトも変わりだしているようだし、それぞれが歩き出していく未来がかみえてきます。
これから話はラストスパートとなるのかな?

気になる問題が多々残っているので(主に透と夾)、
もうこうなったら、皆のことを思う存分描ききって欲しいです。

巻末の22巻予告を見るにつけ、徹の決断がすごく気になるのですが、
果たして普通どおりのハッピーエンドに終わるのかどうか。
夾がオトコをあげる旅に出なければ良いけれど……(笑)。

学園アリス〈11〉

4592180984学園アリス (11)
樋口 橘
白泉社 2006-09-19

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中等部主催の新年会に招かれた蜜柑と蛍。棗や流架も女装して一緒に参加する。隙をみて、単身中等部地下に潜入した棗を待っていたものは……!? いっぽう、棗を案じて追いかける蜜柑たちに、危険能力系のアリスが結集した学園の闇が迫る!! そして、今明かされる日向兄妹の秘密!?

棗の過去がわかる巻です。
翼先輩の呪いの秘密も知ることができます。

それと関係して、特殊能力系の新たな人物が登場するのですが、果たしてこれ以外にも何人いるのか。
のばらは味方のようですが(しかもペルソナのお気に入り?)、ほかは敵と考えて間違いないでしょう。

これからどんどんと加速していきそうなストーリ展開です。

棗の過去話を見ると、彼が学園で生きる意味をなくしていたのがわかる、
というか、改めて気づかされるというか。
また一巻から読み返すと、一層深みが出てくるかもしれません。
過去話はまだ続きそうですが、最後の一ページで判明すること、
それは、棗の罪の真実とも言えます。

望むらくは、妹さんがまだ生きていること。
正気を保って、味方のままでいてくれるということ。

これだけ、あればいい。
しかし、少なくとも後者のほうは失われてそうな……。

ますます目が離せない展開になってきました。

桜蘭高校ホスト部〈9〉

4592180879桜蘭高校ホスト部(クラブ) (9)
葉鳥 ビスコ
白泉社 2006-09-05

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いつも仲良し双子の光ると馨☆ 二人は中二の頃、世の中すべてを見下し心を閉ざしていた。そんな彼ら

に、ホスト部勧誘のために声をかける環だが、二人からあるゲームを持ちかけられて――!? ホスト部誕

生秘話の他、本編にはなんと本物の王女様が登場!! ますます大人気の第9巻。



双子の昔。
捻くれていたいうその昔、
環と会うことでどう変わったのか。

よくよくと考えれば、
彼らが最初殿をウザがったのは彼ららしいわけであり、
むしろホスト部に入ったことのほうが不思議です。
でもこの話を見れば、
環に感化されながらも、いまだ変化の過程なのだと判ります。
彼らを見分けられるハルヒもホスト部に入ってきたことだし、
もっと変わっていくのだろうなあ。

目下気になることは、光の恋心が明らかになるのかどうか。
ホスト部では自分の気持ちに気づいてない人が多すぎです(笑)。


殿に変化がおきています。
喜ばしいことなのですが、
惜しむらくは、殿の父によりその変化が違う方向へ言ったことでしょうか。
まだまだ道は長いですね……。

それにしても、ハルヒは本当にいい子。
そっけないように見えても良く考えればそれが普通の対応かもしれないし、
何より人の本質をみている。
だからこそ、双子や環は彼女を気に入るというか、
見てしまうのでしょう。
この関係について一番判っているのがハニー先輩とモリ先輩というのが、さすが年長者! という感じで

す。
しかしそこに鏡夜も入るのか。
ありえない話ではないですが、今は変化を楽しみつつも、もうちょっとハチャメチャ学園ライフを楽しみ

たいような気もします。

学園アリス〈10〉

4592180976学園アリス (10)
樋口 橘
白泉社 2006-04-19

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少しずつ棗が見えてきた巻。
やはりみかん達がまだ小学生ということもあって、
恋愛に関しても話の進み方に関してもかわいいなあ、と思える部分がたくさんです。
でも独特の、童話的な匂いを漂わせるのはこの作者さんがうまいからなのか。

実を言うと、話の謎や、展開の仕方が結構好きだったりするので、
思う存分面白くして、こちらをやきもきさせて欲しいです。

ルカぴょんや棗との進展があったのが前巻ならば、
今回はストーリーの進展があったという感じです。

新しい巻が待ち遠しい!

学校のおじかん〈7〉

4088460464学校のおじかん 7 (7)
田島 みみ
集英社 2006-04-25

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かわいい学長が、二人の男の子や、大事な友人と一緒にすごす学園ライフ、という感じです。
主人公がマスコットみたいで本当にかわいいのですが、
恋愛色100パーセントですので、苦手な方はあしからず。

さて、今回でようやくマッキーとの仲もひと段落したかと思いきや、
見合いの話が出てきて、本当に波乱万丈です。
というか、名取さん信じてたのにー!
いやな顔して実は学長のこと見直してるのでは、と思っていたのに、世の中そんなに甘くありません(笑)。

さて、どうなるのでしょうか。

キャットストリート〈5〉

4088460871キャットストリート 5 (5)
神尾 葉子
集英社 2006-08-25

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少しずつだけど、成長してきているケイト。
この漫画は、恋愛というよりも人間同士のつながり、としてみてしまいがちです。
でも玲とは付き合い始めたわけだし、
大きな変化も起こっています。

何より四人の話がバランスよく入っていて、読ませる。
「花より男子」で有名な作者さんですが、
新しいこの作品も面白さ100パーセントです。

ただ気になるのは、
これからケイトをどう成長させるのかということ。

それに、彼女の本心が余りわからなかったりするので、これから巻が進むにつれて成長した暁には、どち

らかを自分の意思で選んで欲しいです。

クロスゲーム〈4〉

4091204198クロスゲーム (4)
あだち 充
小学館 2006-06-16

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一、二、三巻とも時の流れが速かったクロス・ゲーム。
とうとう4巻です。
高校編になってきてから少し落ち着いて、光(こう)が着々と実力をつけていってます。

そして、気になるのが青葉との関係。
青葉自身は若葉のことで少し光が気になっているという感じですが、
今は純粋に野球のことしか頭にないのかもしれません。

だって、この作品はまず第一に「家族」という絆を大切にしそうだから。
これから野球の試合などで中身が充実していきそうなので、
まだまだ偏った予想しかできませんが(笑)。

with!!〈1〉

4592182065with!! 1 (1)
斎藤 けん
白泉社 2006-07-05

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花の名前を読んでから気に入っている作者さんです。
裏情報では、フルーツバスケットを描いている高屋奈月さんの担当がついているとか何とか……

多分単行本のどこかに書いてあったかどうか。
曖昧ですが、それを抜きにしても絵や突っ込みに(笑)惹かれますね。

さて、この作品は、天才な兄を持つ妹が、兄と同じ高校に入学するところ(くらい)から始まります。
兄もべたぼれの妹さん。
確かにいい子です。ある意味染まってない。
そこで普通に学園ラブコメが展開されるかと思いきや、それで終わらないときた。
ここ言っていい部分なのかどうかわかりませんので、あえて伏せますが、
この共同生活の果てをどう描いていくのか、非常に楽しみであります。

レヴィローズの指輪 黎明の欠片

4086006944黎明の欠片―レヴィローズの指輪
高遠 砂夜
集英社 2005-11

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★★★☆
(※指輪、従兄弟、別荘、地の宝玉の真相、水の伯爵、魔術師、世代交代、炎の指輪、決断、最終巻)

レヴィローズの指輪 最後の遺産

408600626X最後の遺産
高遠 砂夜
集英社 2005-07-29

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鏡のお城のミミ 乙女はゆりかごを揺らして

4086006537乙女はゆりかごを揺らして―鏡のお城のミミ
倉世 春
集英社 2005-09

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★★
(※引き裂、クロティルドの使者、ギヨーム三世、王妃の産んだ王子、陰謀、謎の男)

一端カンタン王国へ
エリックとの衝撃の別れから、一端王国へ戻ります。いつも思うのですが、エリックとの中を応援する反面、もっといい男性いるのではとミミに諭したくなります。ここで、ミミを守らなくてどうする! 前途多難。

生まれた王子の髪
実際、黒髪の子が生まれても今の時代そんなに不思議はありません。突然変異と思えばいい。血液型で言えばA型の両親からB型の子供が生まれたりはしませんが、遺伝的な面で言えば、黒髪はあり得る。ただ、王妃がラードルフと通じてないならば、誰と……と考えてしまったのは事実。でも、王妃に限ってそういうことはないかな。

鏡のお城のミミ 陰の王者と陽の踊り

4086006170陰の王者と陽の踊り
倉世 春 水谷 悠珠
集英社 2005-07-01

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★★
(※王国、王子、砂漠、遊牧民、反乱、結婚)

建築探偵桜井京介の事件簿 聖女の塔

4061824961聖女の塔
篠田 真由美
講談社 2006-07-11

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★★★
(※長崎、波手島、明治の教会、無人の島、宗教、集団自殺、私立探偵、カルト教団)

「だが犯罪プロデューサーはそれでは満足しなかった。
他人を巻き込んで事態を複雑にするだけでなく、
証拠をまき散らしディテールを積み上げ、
紆余曲折する迷路を描いてみせた」(p.305)


うーむ。
これは女性が読むとなるほど、と思うことしばしばです。
反対に、男性の目にはどう映るんだろう……。

最も知りたかったりする蒼や京介の秘密について、エピローグで少しずつバラすのはおなじみです(笑)。
読むたびに、真実はどうなんだろうと頭の中を巡らしてしまう。

蒼の知り合いが、ある日相談を持ちかけてきた。
同大学に所属する女性が行方不明だというのだ。
その知り合いは、怪しいと目をつけた宗教団体に乗り込むが。

今回は、何から感想を書けば良いやら……
とにかく、宗教団体の活動動機のあやふやさは、そういう裏があったからでしょう。
この本こそは、前の巻から順に読まないと、完結してないと思われるかも。
綾乃さんのことといい、これからどう結末に行くのか、楽しみです。


***
注記

『桜闇』中短編「永遠を巡る螺旋」
『月蝕の窓』

本を読んだ後でも読み返すといいかも。

ちなみに、本編全15巻を目安としているこのシリーズ、あと残すところ3冊となっている。

ニューヨークの魔法使い

4488503020ニューヨークの魔法使い <(株)魔法製作所>
シャンナ・スウェンドスン 今泉 敦子
東京創元社 2006-07-11

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★★★☆
(※ニューヨーク、魔法使い、妖精、ガーゴイル、田舎者、チャンス、ファンタジー、魔法版『ブリジット・ジョーンズの日記』)

故郷の小さな町にいたのでは決して見つけることのできない、
わたしのために用意された何か大きなものが別の世界にあるような気がしたのだ。(p.26)


働く女性に勧めたい作品。

主人公のケイティは地方のテキサスからニューヨークへと来た、ごくふつうのOL。
職場の上司に耐えながら、新しい仕事を探す日々。
能力はあるものの、機会に恵まれない女性。容姿は美人でも醜くもなく、至ってふつう。
こんな普通の暮らしをしていた彼女だからこそ、必要とされる手があった、と。

結構面白い世界観ですよね。
普通は秘められた能力とか云々の設定をつけるものですが、主人公は魔法が使えない(しかし魔法にもかからないという特性もある)という人物をファンタジーで持ってくるなんて。
彼女が馬鹿でないのは文章を見るとわかりますし、常識的な人間だということも読むにつれ判明。
だからこそか、巻き込まれているかも……と思ってしまう。

終わり方やちょっと大人になってからじゃないと面白さがわからないかも……ということで★は上のようになりましたが、働いている女性には結構楽しんで読んでもらえるものだと思います。

第二作もすでに出ているようですので、魅力的な男性陣に加え話がどうなるのか、これからですね。

おれがあいつであいつがおれで

4652021615おれがあいつであいつがおれで
山中 恒
理論社 1998-07

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★★☆
(※小学生、祖母、再会、校長、秘密、転校生、入れ替わり)

「でも、なにかありそうね。なんか、秘密が。
 それで、あなたも斉藤君も、困っているように見えるんだけど、どう?」


昨今では珍しくない入れ替わりもの。
小学生らしいハチャメチャなところが面白い。

おれ、こと斉藤一夫は平凡な小学六年生。
あるとき、昔一緒に遊んでいた斉藤一美が転校してくる。
それだけならまだしも、一夫がやった恥ずかしい思い出を平気で言い出す。
一夫は逃げるように下校しようとしたが、一美の家の近くにきてしまったらしく、そこで思いがけないハプニングが……。

一夫がそこらにいる小学生の代表に見えてきます。
やんちゃで、でも男らしく、正義感ぶってなくても何となく人助けをやってそうな。余りいないか(笑)?
いい奴です。

この本は、恋愛のれの字も知らなそうな一夫だからこそ、面白い。
けれど一美と関わっていく中でそう言った部分が成長していきます。
一美はおしゃれが好きで、おてんばでも中身は女らしいという子。
いきなり入れ替わってしまってそりゃあ、戸惑うでしょ。
周りも巻き込んで、どんどんストーリーが展開していく感じ。
これは小学生高学年向けかな?
内容は読みやすいけれど、成熟しつつある子供に読んでもらいたいものかも。

彩雲国物語〈9〉紅梅は夜に香る

404449911X彩雲国物語 紅梅は夜に香る
雪乃 紗衣
角川書店 2006-08-31

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ついにでました、彩雲国物語。

今回は、茶州編が終わって、新章へと突入する巻です。
アニメもどんどん回が進んできて、見逃せない感じですね。
ちなみに、アニメはまだ一度も見てません……

み、みたい

さてさて。
この巻ではどういう始まり方をするのやら、と思っていたのですが、
結構穏やかに始まったほうなのか?

「重い処分を受けたのは秀麗だけ」という事実についてもちらっと説明があるというか、葛藤があります。
そもそも、秀麗自身はそこのところをわかってて、でも前に進もうとしているんですよね。

そして新たな登場人物たちも活躍します。
この方達が次にどうつながっていくのか……
ちなみに、

新たに登場するタンタンくんは脱力系でさっぱりした性格をしているのですが(笑)、彼にとってはそんな秀麗の態度が不可解だったようで、何の気なしに
「あんたなんでそんなに頑張ってんの」
と疑問をぶつけてしまう。

でも、人って辛いことあったら落ち込むもんですよ。
ということで秀麗から痛烈なお見舞いをもらうことになるのですが。
そもそも秀麗も頑張りすぎってこともあり、このシリーズを読んできてずっと超人に見えてきた秀麗が身近に感じた瞬間でもあります。

彼女は努力家だよ。
正義が必ずしも通る世の中ではないと承知の上で、
その正義を貫こうとする。
彼女にとっての正義を。

タンタンくんにとっての正義というか、
培ってきたものもあるわけで、そういう点での対比がこの巻での見所ではないかと。

どちらも正しいなんて一概に言えないもんです。
ただ、この後の展開が楽しみです。