伊旺レビュ

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Author:伊旺(いお)
話好きが昂じてこんな多趣味に。
各ジャンルによって★の重さが変わります。

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戯言シリーズ06 ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹

406182323Xヒトクイマジカル―殺戮奇術の匂宮兄妹
西尾 維新 take
講談社 2003-07

by G-Tools

★★★☆
(死なない研究、“殺し名”第一位の「匂宮」、新青春エンタ)


存在理由。
存在証明。
そんな、もののために。
そんな、くだらないもののために。
それじゃあ、まるで――

ぼくと、一緒だ。

(p.447上)


◆総じて
突っ込みたくなるところが多数出てきたが、いーちゃんがやっと感情を表に出してきた巻。
ラスボスも出現。
いーちゃんと狐面との因縁や、玖渚友との話の決着はどうするのかとか、今後の展開が気になる。
時々思うが、いーちゃんって女の子じゃないよね。なわけないか。

◆不死
遺伝子に組み込まれた細胞は年を重ねるにつれ死滅していく。
それは逃れられな事実。そういう風に人間は創られている。創造されている?
テロメアがある以上、それは長くとも短くとも死の瞬間があるという証明だ。
しかし、今回は「不死身の少女」が出てくる。
彼女は本当に不死身。突然変異の種。生殖能力はなし。
でも、今回の話にはあまり関係なかった。

◆匂宮
やはり、今回は匂宮(におうのみや)兄妹が主だ。
完全な敵方となるわけでもなく、でもその生き様は少し共感できて。
いーちゃんに比べれば匂宮は直進型で、わかりやすい生き方をしている。
いーちゃん。彼は、今もなおもがき続けている。
自分をどうにかしたくて、でも生きたくて、といった混沌。
最後には決着をつけるのか。

◆世界
あと、西東天は自分を「物語の外側」の存在といっていたが、その定義は、玖渚友の解説のような世界(普通・財力・政治力・戦闘力)の外、といった意味だろうか。
それともまさか、この世界そのものの外ではないだろうな。

伯爵と妖精 ロンドン橋に星は灯る

4086008831伯爵と妖精ロンドン橋に星は灯る
谷 瑞恵
集英社 2007-03

by G-Tools

★★★

ロンドン橋の事件はなんとか終結を迎える。
新たなメンバーが加わり、物語は進んでいく。

今回、リディアとケルピー、エドガーの関係がひとくぎりしとといっても過言ではない。
でも、ケルピーのことだから普通に奪い返しそうだ(笑)。

エドガーも少しずつ変わってきている。
問題は、本当の黒幕なわけで、そこらへんはアーミンの言葉がかぎ?

伯爵と妖精 女神に捧ぐ鎮魂歌(レクイエム)

4086008262伯爵と妖精―女神に捧ぐ鎮魂歌(レクイエム)
谷 瑞恵
集英社 2006-10

by G-Tools


「たしかなことがひとつだけある。僕からはもう、逃げられないんだよ」
(p.32)

 そのとき彼女は、心に決めたのだった。
 お前を必ず、王さまに会わせてあげる。
(p.131)


★★★
(結婚、理解、困惑、ロンドン、連続殺人事件、ロマンティック・ファンタジー)


レイヴンの精霊のなぞが解き明かされていく。
彼が葛藤しているものを、もうちょっと見たかった気もする。

こんな場面で「結婚する」宣言をしてしまったリディア。
でも、今までじれじれだったから、ある意味双方の気持ちの整理がついたという時期にはいいのかも。
ただし、これからまた試練が……。
ケルピー、あっさり風味なんだけど、強敵なのかな。

伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って

4086007886伯爵と妖精―駆け落ちは月夜を待って
谷 瑞恵
集英社 2006-06-30

by G-Tools


「でしたら私は、リディアさんがいいです」(p.211)

★★★☆
(仕事ぶり、口説き魔伯爵、恋愛事情、短編集、恋の行方)


短編集。
これまで気になっていたケルピーとの出会いや、エドガーに会う前の騒動、スコットランドに休養で帰ったときのふたりなど。
夢の中のほうが素直だ。

最後の話を読んで、甘ヶだとおもった。
リディアとエドガーは考えすぎて回り道しすぎなのかも。

いままで一言で笑ったりおおっと思ったりしてきたが、レイヴンは思いのほかリディアを信頼しているようで。
エドガーの次に(笑)?
リディアも結構人気ある。

伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて

4086007479伯爵と妖精―涙の秘密をおしえて
谷 瑞恵
集英社 2006-03-31

by G-Tools


「そのかたに、妖精国の伯爵家が担っている、重要な役目をお伝えするのが、わたしに与えられた最後の使命でした。英国はもともと、妖精族と人間とが共存している土地。青騎士伯爵はそもそも、この王国のフェアリードクターなのです」(p.268)

★★★
(スコットランド、先祖、人魚の一族、不思議な少女)


ユリシスは庶子でも青騎士の血を受け継いでいた。
なのに、無関係のエドガーが剣を手にした。
どちらが本当の伯爵足りえるのか、この巻で決着がつく。

血を受け継がないために妖精の力を持たないエドガーは、その点で無力を感じている。
しかし、何度も書かれているが、どうやら伯爵に選ばれるのは血ではないらしい。
これからエドガーが選ばれた理由が、重要になってきたりはしないか。

アーミンは敵なのか味方なのか。
このごろケルピーとの接触も珍しくない。
案外このコンビはお似合いなのか?
個人的に、ケルピーはリディアとのほほんとしててほしい。