伊旺レビュ

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Author:伊旺(いお)
話好きが昂じてこんな多趣味に。
各ジャンルによって★の重さが変わります。

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零崎双識の人間試験

4061823590零崎双識の人間試験
西尾 維新 take
講談社 2004-02-06

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★★★☆
(零崎一賊(ぜろざきいちぞく)、“殺し名”の第3位、殺人鬼、“自殺志願(マインドレンデル)”、波乱、双識、CD-ROM封入)


「だから私たちは一族(ファミリー)を――家族を作った。それが零崎の原点さ。匂宮や闇口とは本質的に違う」
(本文抜粋)


◆外伝
人間シリーズと銘打っている一作目。戯言シリーズの外伝。
零崎一賊の三人が出てくる。
wikiによれば、『クビシメロマンチスト』で語られる事件がひとまず終わりを迎え、いーちゃんが零崎人識と別れて(同書p352-353)から、エピローグにおいていーちゃんが玖渚友のマンションを訪れる(p356)までに起こった話、らしい。
確かにそこで哀川潤が言っている台詞からもうかがい知れる。

◆零崎
それにしても、今回でてきた双識は、零崎でありながらもどこか人間味のある人だった。
と言うとかなり語弊があるかもしれないが。
零崎のなかでは一番話しやすそうな人なのかもしれない。
思いの外妹がほしかったのか、伊織は本当に可愛がられていた(多分)。
零崎=φ(ファイ)?

◆哀川潤
改めて本書で哀川潤の怖さを実感。
知らぬところでファンを作っています。
そして、昔の逸話を聞くにつれ、いままで絶対的に味方だと思っていた根拠がなんなのかわからなくなってきた。
潤は、いーちゃんを殺さないだろうと思ったから。

結構好きな人間シリーズ。
また読みたい。

戯言シリーズ04 サイコロジカル 兎吊木垓輔の戯言殺し 曳かれ者の小唄

4061822837サイコロジカル〈上〉兎吊木垓輔の戯言殺し
西尾 維新 take
講談社 2002-11

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4061822845サイコロジカル〈下〉曳かれ者の小唄
西尾 維新 take
講談社 2002-11

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★★★☆
(死線の蒼、玖渚友、兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)、研究所、救出、戦慄)


だけれどこのとき、確実にスイッチがはいったのだ。この僕と、この玖渚友との、遅すぎた始まりを告げるスイッチが、六年越しにオンになった。
(上巻p.244上)


明らかにしない部分があるため、さらっと読んだだけでは全体を見通すことは難しかった。
個人的には今までの中で一番読解力がいる巻ではないかと。
でも、こういう手法の方が個人的には好き。

◆仲間(チーム)
玖渚友が結成し解散したチーム。
その元チームの兎吊木垓輔がでてくるから、語られなかった玖渚友の過去がちょろっと出てくる。
この人たちの話もいつか出てくるのかな。

◆兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)
何を考えているのかわからない印象。
でも、4作目・サイコロジカルで初めて出てきた登場人物たちの中では、一番好きでもある。
天才は10代、20代でその才能を発揮し、30代ではその過渡期ということになっているが、彼にそれが当てはまるのか、読後思ってしまった。
天才はどこまで行っても天才?
ていか天才言ってると違和感出てきた。

◆好き、嫌い
「玖渚友は好きか?」と問われると「ちがう」と即答。
なのに、「友、好きだよ」とは彼女に言う。
「玖渚友は嫌いか?」と問われると無言で返す。
なのに、自分の中では答えがなかったり。
いーちゃんはやはり問題解決の途中なのかと思ったが、ふと考えると彼は春日井春日のように「答えを出さない」主義だった。
つまり、好きだろうが嫌いだろうが、玖渚友とは一緒にいる、ということでいいのだろうか?
それとも、彼女に関することは、違う彼女を知ってからということになるのか。

◆始まりの終わり
私は読んでいる一瞬、作者はこの巻で終わらそうとしているのでは、と思ってしまった。
いままであやふやにしてたものが見えてきた気がして、一足飛びに解決へと向かうのか、と。
でも、どうやら問題提起がなされただけ。
これからが本番なのだろう。

しっかしいーちゃんと哀川潤との関係って何なのだろう……。
ううむ。


春期限定いちごタルト事件

4488451012春期限定いちごタルト事件
米澤 穂信
東京創元社 2004-12-18

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諦念と儀礼的無関心を自分の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を。
(p.243)


★★★
(互恵関係、高校一年生、小市民、謎、名探偵、ライトな探偵物語)


「めざせ小市民」を掲げる小鳩くんと小佐内さん。
狐だろうと狼だろうと、彼らはかかわらないと決めたはず……だったけれど。

超越的天才というわけでもないのだろうけれど、自分の性格をちゃんと理解したうえで、変えようと模索している二人に「がんばれ」といいたくなる反面、ぜんぜん達成できていないような気もしないではない。
まだ修行中の二人を温かく見守る。

個人的に、Netでレビューをしている「まいじゃー推進委員会」の極楽トンボさんが解説をしていることに驚いた。
確かに、小佐内さんの過去が気になる。

彩雲国物語 青嵐にゆれる月草

4044499136彩雲国物語―青嵐にゆれる月草
雪乃 紗衣
角川書店 2007-03

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★★★★★
(新しい職場・御史台、修行、清雅や蘇芳、名門・藍家のお姫様)


秀麗は新部署で働き始めるが、なんといっても前巻でその化けの皮を自らはがして彼女に敵対する清雅が一緒ときた。
しかも、彼、優秀すぎ。
上司も絶対に直視したくないような人だし、さすが恐ろしいところだ。

楸瑛の回想から物語は始まる。
前々からそんなニュアンスはほのめかされていたかな?
実際、彼がここまで苦悩するのが不謹慎にも楽しかった。
反面、やはり彼の決断にさびしくもあり。
これから劉輝がどう動くのか、それが大事。

考え駄々漏れ↓
・タンタンくんの決断気になる。
・桃の意味ってなに? 食べちゃったしなぁ。
・クロとシロをみてると、なぜか2、3巻前でいなくなったあの人を思い出す。秀麗気に入られてるし……。
・そういえば、一瞬、秀麗白血病か!? なんて思ってしまった。

レヴィローズの指輪 最後の遺産

408600626X最後の遺産
高遠 砂夜
集英社 2005-07-29

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